手嶌葵さんの「こころをこめて」という歌を聞きながら、「なぜ、屋久島でリトリートを開催しようと思ったのだろう?」とぼんやり考えていた。何か、新しくプロフィール写真を撮影したいな、と思っているこの頃。

「あっ、花美人(かみと)さんのサービスで撮影して貰う写真、ピンとくるかもな・・・」なんて、勝手に考えていた。

花美人(かみと)さんは、屋久島でのリトリート〜無邪気な「私」に還る旅〜のプログラムにも入れている、屋久島の植物を身にまとい、特別なランウェイを歩いて、お写真に納めて貰うというサービスをされているユニット、サービスの名前なのです。

そんなことに思いを巡らせていたら、ぼつり。と、気付きが。

「屋久島は、心と感覚が開きやすい場所なんだ!」

本当は、ちゃんと言葉で説明できたら良いのだけれど、残念ながらコレは、私の感覚、感性が言っていることだから、ちょっと論理的には説明できない。体験、経験を通してしか分からないと思う。

だからこそ、私は、必要な方と屋久島をこのリトリートを通して繋ぎたいと思うのだけれど。

「論理で説明できないことに対して、どうやって人の心を動かしたら良いのだろう?」と言うのは、今正に「私」が直面している課題。

シリコンバレーで、ティム・ドレーパー氏の名前を冠したDraper Universityという起業家育成プログラムがあり、私は、2024年夏のプログラムに選抜頂いたのだけれど、ここでも、どうしても説明ができない事にぶち当たっている。

Draper Universityのヒーロートレーニングというプログラムの選考過程では、これでもか?という程、事あるごとになぜ?を問われる。「あなたが、地球に生まれてきた意味は?」という深度で、起業する理由を聞かれる。プログラムの受講料だけで、ゆうに150万円を超えるのだが、このプログラムの費用の最大半額まで奨学金が給付される人も居る。奨学金のアプリケーションでも、「なぜあなたに投資する価値、意味があるのか?」とまたなぜ、あなたなのか?あなたのユニークネスは?と問われる。

自分のユニークネスの言語化までは辿り着いたものの、「なぜその手段なのか?」と問われると、まだ言葉に窮してしまうのだ。

「私」は、Draper Universityの選考ピッチで、屋久島でのリトリートをプロトタイプとして提示しながら、”屋久島の人に焦点を当てた、ヒューマンツーリズム”、”自分の好奇心の源泉を思い出す旅”についてプレゼンをした。

夫に、「なぜ、好奇心が鍵なのか?」説明が必要なのでは?と聞かれるが、この点は、「どうにも直感と、好奇心が私のど真ん中にあるものだから」以外の説明が今の所つかない…

話が逸れてしまったが、「なぜ、屋久島でのリトリートを開催するのか?」と聞かれたら、根幹にある理由は、「心、そして感性が開きやすい場所だと思うから」としか答えられない。

これもまた、なぜ、「屋久島だと心、感性が開きやすいのか?」と聞かれても、今の所明確には説明できない。

強いて言えることがあるとしたら、「私が、4回旅行で訪れ、4ヶ月強暮らし、自分の心と感性を取り戻した場所だから。」位。

困ったもんなのだけれど…これが今の所、私の真実なのだから、仕方がない。

屋久島で4ヶ月強、ひたすら自分のこれからの人生にだけ向き合う時間を過ごし、1日1日、「今日、私は、どうやって過ごしたい?」と自分に問い、その通りに過ごす、を実践してきた。

そうして、自分に素直に生きることだけに集中できた日々は、濃厚で、何ものにも変え難い「私の宝物」。セレンディピティマインドセットを鍛えてくれた経験でもある。

その結果、未来がどうなるかは見えないけれど、夫の大学院留学について、ロサンゼルスに引っ越すと決め、今に至る。

バックキャスティングと言って、理想の未来を描き、そこから逆算して、現在とるべき行動を決めるという思考が、かつて私はとても得意だった。(新入社員で入社した会社でも頻繁に使われていたので、染み付いた。)それはそれで、当時、「私」に必要だったとは思う。でも、この思考が強過ぎると、自分の思考の外に世界を広げることが出来ない。

屋久島で暮らし始めた当時の「私」は、このバックキャスティング思考が強すぎて、自分の想像の外に踏み出したいのに、バックキャスティング思考が強力に頭をもたげてきて、どちらにも振り切れない葛藤の渦の中にいた。

この思考を手放してみようと思えたのは、2023年の5月になって位かな。

”人生で屋久島に住むと言う経験は、今だけしか出来ないかもしれない…だとしたら、「私」はどうしたい?”という視点を持てたことが大きな転換点。

そうしたら、「今、屋久島生活を満喫しなくて、どうするの!?」と何だか急に色々なことが吹っ切れて、屋久島を遊び尽くすことに全集中できるように。

今は、時々まだバックキャスティング思考が優位になり過ぎるけれど、バックキャスティング思考も、セレンディピティマインドセットと言って、先のことを考え過ぎず、幸運の兆しを自分で感じて、その時々のベストな決断を信じ、後から点と点を繋いでいくという思考のバランスが取れるように少しずつなってきた。

「私」にとって、セレンディピティー思考を体得することは、マルチポテンシャライトとして、より自分らしく生きていく上では必然で、何だかセレンデイピティー思考を体得するための試行錯誤をすることも、屋久島が、「今と未来の知子に必要だから」と言って、巡り合わせてくれたのか?と今振り返ると思わなくもない。(これも、渦中では苦しくて苦しくて、前が見えない日の方が多く、後から振り返ってしか言えないこと。)

もし、あなたが屋久島リトリートに少しでも興味を持ってくれているのなら、問いたい。「全部分かる、想定内の人生で良いの?それで心から人生愉しめてる?」って。

屋久島リトリートのお食事、花美人のサービスでメイクを担当して下さる、a heavenly kitchenのみきちゃんが時々言ってくれる、「屋久島は、今必要な人とご縁が繋がる」って言葉。呼ばれてくる島なんて言い方を聞いたことあるかもしれない。「本当にその通りだなって」、「私」も今は思う。だからね、もしあなたのアンテナが屋久島という言葉に反応したのなら、それは”呼ばれている”、何かしら”あなたの成長のための課題やそれを乗り越えるキッカケ”が屋久島にあるということなのかも。

タイミングは、「私」には決められない。

だけど、「あなたが、よし行こう!」と思った背中を押すことはできるし、必要な人が居ると信じて、屋久島と、必要としている方を繋ぐ、それが「私」のお役目だから。

こう書くと、「何か知子さんスピリチュアルに目覚めたの?」と思う人も居るかもしれないけれど、「私」そういう霊感とか透視能力とか一切ない🤣

そう見えるとしたら、少し、「私」も自分の心の純度が上がったからかな。

「やりたくないこと」を1つ1つ辞めるというチャレンジを揺り戻しも受けながら、1月続けてきたから。