実は、今日このタイトルでブログを書こうと思っていたキッカケは、先日、マルチポテンシャライトのブランディングに関する個別相談にお越し下さったお客さまとの会話。

お客さまが、ご自身の資質に関する悩みを解決するためにネット検索をされていて、ある時から検索ワードが変わったと仰っていたことが、とても印象に残っている。

「マルチポテンシャライトのブランディングに関する個別相談」のお客様の声はこちらからご覧頂けます。(11月ご相談枠は残席1名さま)

マルチポテンシャライトという概念を知る前は、Google検索をする時、”HSS型HSP”という単語で検索をされていたそう。

ある日、偶然、マルチポテンシャライトの生みの親、エミリー・ワプニックさんの動画(TED Talk)に出会い、そこから検索ワードが、マルチポテンシャライトに変わったと話してくれた。

マルチポテンシャライトという新しい生き方の選択肢を広め、一人でも多くの人が自分の資質を活かし、輝く人生を送って欲しい(「マルチポテンシャライトの私開放」)との想いで活動している「私」、伊藤知子として大きな悩みの1つが、

ネガティブな言葉ではなく、かつ、マルチポテンシャライトという言葉を使わずして、いかにマルチポテンシャライトについて表現、説明ができるか?ということがある。

と言うのも、私自身、Google検索で”マルチポテンシャライト”と入力して調べるのだが、1番多い検索結果は、エミリー・ワプニックさんの著書のリンクまたは、著書を読んだ読書感想ブログしか現れないのが現状だ。

私自身、ホームページのブログで細々とマルチポテンシャライトに関する記事を挙げているものの、「私」が執筆したもので、かろうじて検索の1ページ目に出てくるのは、マルチポテンシャライトと脳疲労について書いた日経xwomanのブログだ。

お客さまから、「検索ワードを器用貧乏や飽き性などのネガティブな言葉ではなく、何か違う単語に変えていきたいですよね〜。」と言われ、

「本当にそれ、正にそれ課題なんです!!」ともげるほど首をったくらい、切実に悩んでいる(涙)非常に残念ながら、マルチポテンシャライトの代表的な特徴を表す言葉として、

✔️器用貧乏

✔️飽き性、飽きっぽい

と言った、ネガティブなニュアンスを持った言葉しかないのが現状だ。そして、お悩み相談の中で最も多く聞くワードでもある。

マルチポテンシャライトという新しい生き方に出会っていただくために、やむを得ず使ってきたものの、マルチポテンシャライトのセルフイメージが下がってしまうような言葉を積極的に使いたいとは思えないのが本音だ。

一方で、エミリーさんの著書を読んで悲しいけれど、興味深いと思ったのが、これは日本語に特有の問題ではないという事実。ヴェトナムやスペインでも、器用貧乏や飽き性などとネガティブな表現しかなかったと言うのだ。

「一体どのような代替する言葉、表現があるのか」を考えるにあたって、改めて、器用貧乏という言葉の語源にあたってみることにした。やはり、「何も持っていない」、「すべてこなせるものの、目立つものは何もない」といった意味で使われる言葉らしい。

初めて器用貧乏という言葉が使われたのは、”芥川龍之介が1914年に書いた「老年」という作品の中において「器用貧乏(きようびんぼう)と、持ったが病の酒癖とで」という一文に組み込まれる形で表現されたことであるとされています。”という事実が新たに知れた以外は、目新しい発見は残念ながら無い。器用貧乏の類義語として使われるのは、広く浅く、ジェネラリスト、オールラウンダーなどが挙げられていた。オールラウンダー、ジェネラリストは印象はそこまで悪くない気もするのだが、”特に際立ったものがない”というニュアンスは消えないようにも感じる。うーん、悩ましい…。

今、みうらじゅんさんの『ない仕事』の作り方という本を読んでおり、何かヒントが得られるような兆しが僅かに見えてきた。

器用貧乏ではなく、”不器用リッチ”の方がかえってポジティブな印象にならないだろうか?と言うのが現時点での自論だ。

と言うのも、「1つ1つのことは専門家と比べて秀でていないけれど、複数の才能や資質を組み合わせてリッチになれる、様々なことができる」といった印象を与えられるような気がして。最後が肯定系の方が、後味もポジティブになるかもという個人的な願い、願望も入っているのかもしれないけれど…。マルチポテンシャライトの皆さんは、聞いてみてどう思われますか?もし良いネーミングアイディアや言葉がある人は、ぜひ教えて欲しいです🙏(←これ、私からのかなり切実な願い🥺)